ヘロンの公式とは?
3辺から三角形の面積を求める方法

2026年8月22日Masa読了時間:約8分ヘロンの公式, 三角形, 面積

三角形の3辺が分かっていて、高さを直接求めにくいときはヘロンの公式が便利です。

三角形とコンパス、定規を組み合わせたヘロンの公式の数学解説イラスト

3辺の長さを使って、三角形の面積を組み立てる考え方を図解しています。

この記事では、ヘロンの公式の形、半周長 s の意味、計算の順番を5ステップで整理します。3cm・4cm・5cmの例題、三角形が成立する条件、底辺と高さを使う公式との使い分け、証明の考え方まで確認できます。

結論:3辺から面積を求める公式

三角形の3辺を abc とし、半周長を s とします。

s = (a+b+c)÷2
S = √{s(s-a)(s-b)(s-c)}

ここで S は三角形の面積です。まず3辺の合計を2で割って s を求め、そのあと4つの値を掛けて平方根を取ります。

底辺と高さが分かるときの S=底辺×高さ÷2 と違い、ヘロンの公式は3辺だけが分かっている問題に向いています。高さを補助線で作る必要がないため、辺の長さから面積までを同じ手順で計算できます。

記号と三角形の成立条件

公式に代入する前に、3辺の単位と大小関係を確認します。abc はどの辺を選んでも構いませんが、すべて同じ単位でなければなりません。

記号意味計算で行うこと
a,b,c三角形の3辺長さの単位をそろえる
s半周長(a+b+c)÷2 を計算する
S三角形の面積最後に平方根を取る

3辺で三角形を作るには、最も長い辺が他の2辺の合計より短くなければなりません。3辺すべてを確認するなら、次の3条件です。

  • a+b>c
  • b+c>a
  • c+a>b

ヘロンの公式の使い方5ステップ

計算の途中を省略せず、半周長と差の値を先に書くと、平方根の中身を間違えにくくなります。

  1. 3辺の長さを確認する:同じ単位にそろえ、三角形の成立条件を確認します。
  2. 半周長を求める:s=(a+b+c)÷2 に3辺を代入します。
  3. 差を計算する:s-as-bs-c を順番に求めます。
  4. 4つの値を掛ける:s(s-a)(s-b)(s-c) を計算します。
  5. 平方根を取る:最後に を取り、面積の単位を2乗で書きます。
ポイント:平方根を最初に小数へ直すより、積が平方数になるかを確認してから整理すると、正確な答えを残しやすくなります。

例題:3cm・4cm・5cmの三角形

3辺が a=3cmb=4cmc=5cm の三角形を考えます。最も長い辺5cmは、3cm+4cmより短いので三角形を作れます。

s = (3+4+5)÷2 = 6
S = √{6(6-3)(6-4)(6-5)}
S = √(6×3×2×1) = √36 = 6cm²

したがって面積は 6cm² です。この例では3辺が直角三角形の組み合わせになっているため、底辺4cm・高さ3cmとして 4×3÷2=6cm² と計算しても同じ結果になります。ヘロンの公式が、底辺と高さを使う公式と一致することも確認できます。

三角形の3辺を測って面積を求める手順を示す数学解説イラスト
3辺が分かるときは、半周長を先に求めてから平方根の中身を組み立てます。

他の面積公式との使い分け

同じ三角形でも、分かっている情報によって最短の公式が変わります。ヘロンの公式だけに固定せず、問題文にある長さや角度を見て選びます。

分かっている情報使いやすい公式向いている場面
底辺と高さS=底辺×高さ÷2高さがすぐ読める・作れる場合
2辺とその間の角S=ab sinC÷2角度が与えられている場合
3辺ヘロンの公式高さや角度を使わず面積を求めたい場合

角度とsinの計算が必要な問題は三角関数計算、2つのベクトルから平行四辺形・三角形の面積を考える場合はベクトル外積計算も参考になります。

ヘロンの公式の証明はどう考える?

厳密な証明は式変形が長くなりますが、考え方は「面積を底辺と高さで表し、その高さを3辺から消去する」です。三角形の内接円の半径を r とすると、3辺を使った面積は

S = rs

とも表せます。さらに余弦定理や直角三角形の関係を使うと、内接円の半径について

r2 = {(s-a)(s-b)(s-c)}÷s

という関係を導けます。ここに S=rs を組み合わせると、S²=s(s-a)(s-b)(s-c) となり、正の面積を取るため平方根を取ってヘロンの公式になります。証明のキーワードとしては「半周長」「内接円」「余弦定理」がつながっています。

よくある間違いと確認方法

  • 周長と半周長を混同する:s は3辺の合計ではなく、合計を2で割った値です。
  • 差の順番を間違える:s-as-bs-c をそれぞれ計算します。
  • 三角形にならない辺を代入する:平方根の中身が負になる場合は、成立条件を確認します。
  • 単位をそろえない:cmとmを混ぜたまま計算せず、最後の面積はcm²やm²で書きます。
  • 途中で丸めすぎる:小数の辺では、できるだけ表示桁数を保って最後に丸めます。

計算結果が不自然なときは、まず s の値、4つの因数、平方根、単位の順に見直すと原因を絞れます。

FAQ:ヘロンの公式

三角形の3辺 a,b,c が分かるとき、半周長 s=(a+b+c)÷2 を使って面積 S=√{s(s-a)(s-b)(s-c)} を求める公式です。

3辺が正の長さで、最も長い辺が他の2辺の合計より短い三角形なら使えます。条件を満たさない3辺は三角形にならないため、公式に入れる前に確認します。

底辺と高さが分かるなら 底辺×高さ÷2 が簡単です。3辺だけが分かり、高さを求めにくいときはヘロンの公式が向いています。

使えます。辺の単位をそろえ、半周長と4つの差を計算してから平方根を取ります。途中の数値を早く丸めすぎないようにしましょう。

まとめ

ヘロンの公式は、三角形の3辺から面積を求める方法です。まず半周長 s=(a+b+c)÷2 を出し、s(s-a)(s-b)(s-c) の平方根を取ります。

三角形の成立条件、単位、半周長と周長の違いを確認すれば、3辺から面積を安定して計算できます。底辺と高さが分かる問題では基本公式、角度が分かる問題ではsinの公式と使い分けると効率的です。

Masa

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公開:2026年8月22日 最終更新:2026年8月22日

ヘロンの公式を覚えるポイント

半周長を出し、4つの因数を掛けて、最後に平方根を取ります。

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